こんにちは半田です。今回はマイホームの防犯対策について書いていきたいと思います!
この記事では泥棒に狙われにくい家づくりや特に気をつけたい3つの防犯対策の紹介をしていきます。
泥棒に狙われやすい家ってどんな家?
そもそも泥棒に狙われる家とはどんな家なのか。その主なポイントとなるのが「留守にしているかどうか」「時間をかけずに侵入できるか」「逃げるのが簡単か」「周りに気づかれずに侵入可能か」の4つなんだそう。
昨今では、家族構成や勤務先、勤務時間などその家に住む人の個人情報が裏で流れているとも言います。その情報を元に、犯行に及びやすい家を事前に下調べして実行に移るわけです。
最近では家にいても不審者や泥棒が侵入してくる物騒な事件が増えているよ。防犯対策は怠らないようにしっかり計画しておきたいね。
では泥棒はどうやって留守にしている家や侵入する家を選んでいるのでしょうか?
さっそく解説していきたいと思います!
泥棒が住人の留守を知る方法
まず見ていただきたいのがこちらのグラフ。
都市計画防犯研究センターが、泥棒が留守宅を確認するための手段を調査した結果をまとめたところ、その結果は次のようなものでした。
出典:(財)都市防犯研究センター「侵入盗の実態に関する調査報告書」(1994年)
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/073/
こうして目に見える形になると、留守を確認する方法は一目瞭然ですね。
留守の確認方法として圧倒的な割合を占めるのが「インターホンで呼ぶ」という直接的な手段です。続いて「動きを見張る」となっていますが、住人の行動パターンなどを観察しているのかもしれません。他にも「電話をかける」や「ガラスに石を投げる」ことで住人が家にいて反応するか確認しているようです。「カーテンの締まり具合」や「郵便物の溜まり具合」はなど一軒家に関わらずアパートやマンション暮らしでも気をつけたいポイントが多いですね。
泥棒が素早く侵入できる家か判断するポイント
住人が不在時であっても、侵入して犯行に及ぶまで時間や手間の掛かりそうな家は泥棒に狙われにくい家と言えます。グラフを見て分かるように、半分以上が「犯行に5分以上かかるなら侵入を諦める」とあります。
出典:(財)都市防犯研究センター「侵入盗の実態に関する調査報告書」(1994年)
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/073/
このグラフを見て分かるのが、「犯行にかかる時間が5分で済んでしまう」ということです。恐ろしいですね。ゴミ捨てや子供の登校時の見守りなど、ほんの少し家を空けた間に泥棒による犯行が済んでしまっているのです。
5分くらいだしいいかと家の鍵を閉めないで出ちゃうこと結構あるかもしれない……(汗)
ですが、逆に言えば「犯行に5分以上かかる防犯対策をすればいい」ということ。
では具体的にどんな防犯対策をすればいいのかを紹介していきたいと思います。
泥棒に入られないために気をつけたいこと3つ
泥棒は「鍵のかかっていないドアや窓」や、2階のバルコニーに侵入する「足場となるものがある家」など、住人の生活や行動パターンを事前にしっかり下調べして犯行に及びます。
泥棒が一目見て「この家の侵入は難しそうだ」と思うような防犯対策を心がける必要があります。
窓やバルコニーの防犯対策
まず一つ目は「窓」についてです。
「ちょっとそこまでゴミを捨てに行くだけだから」「犬の散歩へ少し出かけるだけですぐ戻るから」と家の戸締りを疎かにしていませんか? 泥棒は見えないところから犯行に及ぶタイミングを伺っています。「すぐ戻るから」と家の施錠を疎かにするのはNG。特に夏場やオートロック付きのアパートやマンションでは気を付ける必要があります。
戸締りが習慣化している家はそれだけ防犯対策に関心があるということ。泥棒も警戒するはずだね。
今家づくりを計画中の方に知っておいて欲しいと思うのが「窓ガラスなど頭が入れば侵入できる」ということです。小さい窓だからと油断していませんか? 特に怖いのは雨の日など天候の悪い日です。雨音や暴風音に紛れて窓を割られると、周囲も気付かないことが多いのです。
他にも電車の線路や大型車両がよく通る場所なんかも、侵入時の音がかき消されるので注意が必要だよ
小さい窓は大きい窓に比べて、ガラスの割れた音も小さく済みます。破片も少ないため、侵入したとしばらく気付かれないことも。当たり前ですが、被害が大きく目立つ侵入経路より、被害を最小限に抑えて目立たない侵入経路が狙われやすいということですね。
特に水回りは周囲から死角になっている場所にあることが多いので要注意です。
他にも気をつけたいポイントをまとめてみました!
施錠されていない窓
日中でもカーテンやシャッターを閉めっぱなしの窓
防犯フィルムやセキュリティなど防犯対策のとられていない窓
周囲から死角になる場所にある窓
足場になるような場所の近くにある窓
etc...
この中で特に気をつけたいポイントが「足場になるものがある」ということ。
「2階だし大丈夫だろう」と油断していませんか? エコキュートや室外機の位置によっては十分に足場になり得るのです。他にも「下屋と車や物置の距離が近い」「2階のバルコニーのそばに電柱や木がある」「バルコニーとカーポートの距離が近い」など、2階への侵入経路は意外と見つかるものです。
特にバルコニーへ出入りできる掃き出し窓など注意が必要だよ。バルコニーにさえ侵入できれば、周りから死角になるのでゆっくり窓を割って犯行に及ぶことができるからね。
特にバルコニーのある部屋は寝室や子供部屋であることが多いです。普段使用する時間が察しやすい分、侵入経路にもなりやすいと考えられます。
じゃあシャッターをつければ解決するよね?
それが意外とそうでもないんだ……ここが防犯対策の難しいところかもしれない
普通はシャッターをつけるよね? それじゃだめってこと?
だめというわけではないよ! さっそく説明してくね
バルコニーのある部屋や、足場から侵入が考えられる窓にシャッターをつけておくことは間違いではありません。が、気をつけて欲しいことが。
それは「留守にしているというのがすぐに分かってしまう」という点。
旅行などで出かける際にシャッターを全て閉めて行く家はよくあると思います。しかし、「シャッターが全て閉まっている家」を見てあなたならどう思うでしょう? 「旅行に出かけたのかな?」「家にいないんだな」と思うのではないでしょうか?
つまり泥棒に不在を知らせているということになるのです。
我が家もこれが理由でシャッターをつけるかつけないかすごく悩んだよ
たとえシャッターを閉めて出かけたとしても全ての窓にシャッターがついているのでしょうか? 先ほど言った浴室の窓やトイレの窓、明かり取り用のFIX窓などシャッターはついていますか? ついていないお家が殆どではないでしょうか?
そういった窓が侵入経路になる場所に無ければ問題ありません。しかし主要な窓のシャッターだけ閉めて、1階にある浴室の窓はそのままなんてことになっていると、泥棒に侵入経路を教えているようなものです。
こういったことがシャッターを取り付ける判断が難しい理由と言えるでしょう。
そう言われると確かに……! それじゃあどうやって対策したらいいの? 心配で旅行にも出かけられないよ!
今は防犯対策にうってつけなものがたくさんあるから紹介するね
防犯対策にはご近所付き合いも重要!?
続いて防犯対策として大切なことが「ご近所付き合い」です。
出典:(財)都市防犯研究センター「侵入盗の実態に関する調査報告書」(1994年)
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/073/
ご覧いただいて分かるように、泥棒は声をかけられたり姿を目撃されたりすることを嫌うようですね。日頃からご近所付き合いがあれば不審な人物を見かけた場合、声をかけたり通報したりすることもできます。ある程度、ご近所のことは知っておくといいかもしれませんね。
地域全体の連帯感が強く、ご近所付き合いの多い町は泥棒に狙われにくい傾向にあるといえます。不審な人物を見かけたら地域全体で目を光らせる、情報の共有がされることで、自分の家だけでなく町全体の治安を守ることに繋がります。
無理にご近所付き合いをする必要はないけれど、互いに挨拶をするくらいの関係は築いておきたいね
駐車スペースや庭の防犯対策
そして最後が駐車スペースや庭に関する防犯対策について。
最近は「目隠しフェンス」を採用する家が多いですが、あなたの家はどうでしょうか? 目隠しフェンスはプライベートな空間を作ったり、隣人からの視線を遮ったりしてくれます。が、しかし。この目隠しフェンスも防犯対策において注意しておきたいことがあります。
目隠しフェンスの高さによっては周囲から死角になる場所ができる可能性が考えられます。ぐるりと庭を囲うように高いフェンスを建てることで、プライベートな空間は確保できても泥棒にとっては絶好の侵入経路になりかねません。
外からの視線を遮るフェンスは死角になりやすいです。
僕が実際に聞いた話なんだけど、お庭をぐるりと目隠しフェンスで覆った家で「ある日、ふと気付くと庭に見たことがない足跡が残っていた」という話を聞いて鳥肌がたったよ……。窓を割られたり侵入されたりは無かったみたいだけど、想像しただけで怖いし気持ち悪いよね
他にもカーポートの屋根を伝って2階に侵入したり、物置やエコキュートなどを足場にバルコニーへ侵入したりすることも十分に考えられます。
「自分の家はしっかり対策しているから大丈夫」と安心するのはまだ早いです。
我が家は大丈夫でもお隣さんや裏のお家はどうでしょうか? 自分の家とお隣のバルコニーが近いなど、隣の家を伝って侵入してくることも十分にあり得ることなのです。
お隣同士の距離が近い場合は窓の位置やバルコニーの位置に十分配慮して家づくりをしていきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
我が家は「防犯対策をどうするか」についてあまり深く考えず間取りを先に決定してしまいました。そのため防犯対策についてはかなり頭を悩ませた思い出……。加えてお隣はまだ建築されておらず、今後どのようにお隣さんが家を建てて防犯対策されるのか検討がつかない状態です。
そうならないためにも防犯対策は間取りを考える上でかなり重要なポイントになります。
ただ間取りを考えるのではなく、防犯に特化した安心して過ごせる間取りづくりを心がけたいですね。
そしてもうすでに一軒家やマンションアパートで暮らしていらっしゃる方でも、できる対策はたくさんあります! 防犯対策を始めるのに遅い早いはないのです。
安心して過ごせる家を守るためにも、防犯対策はしっかり施しておきたいところですね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
それではまた!
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